●精力剤にされるアザラシ
P167 カナダの東海岸のほとんど北極圏に近いところに、マデレーネ島という小さな島がある。
この沖では二月ごろ、野生のアザラシが出産期を迎える。
私は、1994年にこの島を訪れ、氷の上で生まれて間もないアザラシの赤ちゃんと対面した。
真っ白な毛に覆われたぬいぐるみのような赤ちゃんが、
氷の上でごろごろと転がったり、器用にハイハイしたりして遊んでいた。
アザラシは漢方薬の原料として殺されているという。
雄のペニスだけが切り取られて
中国や台湾へ売られているのである。
アザラシ猟の後にはペニスを切られた雄アザラシの死体が
氷の上にゴロゴロと転がされているというのだから、
その光景は想像しただけでもおぞましさを感じる。
またたくさんの
赤ちゃんアザラシが、あの真っ白な毛をはがされて、氷の上に転がされている現場も目撃したことがあると言う。
毛皮がヨーロッパへ輸出されていたのである。
「人間の健康のため、人間の生活向上のため」という大義名分がまかり通っているのであるが、他の命を犠牲にしてまでも人間の命や生活は守らなければならないのだろうか。
人命は地球よりも重いと言った政治家がいたが、
地球を犠牲にした人命尊重はあり得るのだろうか。
地球があってこその人間であり、人命でもある。
また、他の生命があってこそ、私たち人間は生きていられるのである。
やはり私たち人類は
とんでもない大きな間違いをしでかしてきたのである。
そのことに、一刻も早く気づかなければならない。
現在の詳細:
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カナダのアザラシ猟反対署名のページ
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Protect Seals Save Baby Seals Stop the Canadian Seal Hunt
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VIDEO BY HSUS 50秒
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アザラシの赤ちゃんを助けよう。
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